薫満(読み)かおりみつ

精選版 日本国語大辞典 「薫満」の意味・読み・例文・類語

かおり‐み・つ かをり‥【薫満】

〘自タ四〙
① 霧、煙などがあたり一面に漂う。
書紀(720)神代上(水戸本訓)「我が生める国唯(たた)朝霧(あさぎり)のみ有りて薫満(カヲリミテる)かな、とのたまふ」
② あたり一面に、においが広がる。一面ににおう。
源氏(1001‐14頃)夕顔「こまやかに語らひ給ひて、おしのごひ給へる袖の匂ひも、いと、所せきまでかほりみちたるに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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