薙面(読み)なぎづら

精選版 日本国語大辞典 「薙面」の意味・読み・例文・類語

なぎ‐づら【薙面】

〘名〙 柱などの表面を、手斧(ちょうな)網代形(あじろがた)などにほって凹凸に仕上げること。また、その仕上げたもの。数寄屋風の床柱、あるいは垣の柱などに用いる。なぐりづら。なぐり。
※紙上蜃気(1758)「薙面(ナキつら)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の薙面の言及

【化粧】より

…しかし唐の滅亡とともにこれらの華やかな化粧は姿を消していった。17世紀,清代に入ると,未婚の女性はいっさい顔の手入れをしなくなり,結婚するときに初めて剃刀で顔をそる〈薙面(ていめん)〉か,絹糸にねじりをかけて顔の毛を抜く〈絞面(こうめん)〉によって額を方形に,まゆを梯形に形づくり,薄化粧をした。1900年前後にはまゆの上に七つの〈的〉を施した〈七星俏〉という化粧のはやったこともあったが,一般には〈眉心俏〉といって眉間に赤い丸や細長い1本の線を引く程度で,これは1920年代まで見られたという。…

※「薙面」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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