蕩尽（読み）とうじん

精選版 日本国語大辞典

とう‐じん タウ‥【蕩尽】

〘名〙

① やぶれつきること。すたれきえること。

※塩山和泥合水集（1386）「自性を了得すれば、諸罪一時に蕩尽すること、劫火洞然として大千ともに壊(え)するが如し」 〔李漢‐集昌黎文序〕

② 財産などをつかい果たすこと。すっかりなくすこと。費やし尽くすこと。

※童子問（1707）下「執_二四民業_一、其高風凜然者、必蕭索蕩尽、略無_二可_レ観者_一」

※政治小説を作るべき好時機（1898）〈内田魯庵〉「若くは自由民権の為に家産を蕩尽(タウジン)し」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

とう‐じん〔タウ‐〕【^×蕩尽】

［名］(スル)財産などを使い果たすこと。「家財を蕩尽する」

出典　小学館