蔵小田村(読み)くらおだむら

日本歴史地名大系 「蔵小田村」の解説

蔵小田村
くらおだむら

[現在地名]油谷町大字蔵小田

油谷湾に流入する掛淵かけぶち河口北側の村。西は角山かどやま村、東は日置へき(現日置町)、北は後畑うしろばた村。先大津宰判に所属する。

天文一九年(一五五〇)九月一三日付大内義隆の山田中務丞言輔宛下文(「閥閲録」所収石川弥右衛門家文書)に「可令早領知長門国大津郡内永久村・倉小田村肆拾参石九斗壱升五合六勺足永久次郎先知行事」とあり、「倉小田村」と記される。それまで永久次郎の所領であったのを山田中務丞言輔に宛行ったわけであるが、山田氏は毛利隆元にも、また輝元にも安堵されている(閥閲録)。また天正五年(一五七七)には、輝元が楊井弥五郎先給の「倉小田村内」二五石足の地を福原孫兵衛尉就理に宛行ってもいる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報