蔭子(読み)オンシ

デジタル大辞泉 「蔭子」の意味・読み・例文・類語

おん‐し【×蔭子】

律令制で、蔭位おんいを受ける資格のある五位以上の貴族の子。いんし。→蔭孫おんそん

いん‐し【×蔭子】

おんし(蔭子)」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「蔭子」の意味・読み・例文・類語

おん‐し【蔭子】

〘名〙 父の蔭(おん)により官人として出身する資格を有した者。〔令義解(718)〕 〔称謂録‐蔭生・蔭子〕

いん‐し【蔭子】

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世界大百科事典(旧版)内の蔭子の言及

【蠲免】より

…律令では課役の全部もしくは一部を負担するものを課口(課丁(かてい))とよんだ。課口は一般には良民の成年男子(17歳以上65歳以下)であったが,そのなかでも,皇親と八位以上の者,五位以上の者の子(蔭子(おんし)),中度以上の身体障害者(廃疾(はいしつ)・篤疾(とくしつ))は課役を負担しない不課口とされた。また三位以上の父祖兄弟子孫と五位以上の父子は課役を免除された。…

※「蔭子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」