葬祭料(読み)ソウサイリョウ

デジタル大辞泉 「葬祭料」の意味・読み・例文・類語

そうさい‐りょう〔サウサイレウ〕【葬祭料】

葬式費用
業務災害に対して給付される労災保険一つ。死亡した労働者葬祭を行う人に支給される。通勤災害の場合は葬祭給付という。

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精選版 日本国語大辞典 「葬祭料」の意味・読み・例文・類語

そうさい‐りょう サウサイレウ【葬祭料】

〘名〙
① 葬祭に必要とする費用。
祭りの場(1975)〈林京子〉「現在私が死亡すれば国から葬祭料が出る。金額は一万六千円」
災害補償の一つ。労働者が業務上死亡した場合に、葬儀を行なう者に対して使用者から支払われる費用。
日本下層社会(1899)〈横山源之助〉四「職工救済方法、即ち賜金恩給金の制、葬祭料遺族扶助料、貯金の方法等は多少備はり居れりと雖も」

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世界大百科事典(旧版)内の葬祭料の言及

【労働者災害補償保険】より

…労基法は,労働者を雇用する企業=使用者の,労働災害に対する補償責任とその法定最低給付を定めている。労基法は,業務上の負傷・疾病等に対して,医療給付を行う療養補償,現金給付として休業補償,障害補償,遺族補償,葬祭料などを定めているが,労働災害の場合でも労働者に重大な過失があるときは,休業補償や障害補償が行われない場合があり,また療養開始後3年経過しても治癒しない場合に療養・休業給付を打ち切る一時金による打切補償の定めもある。 労基法上の制度の限界を克服して,使用者の補償責任を分損化して補償を確実,迅速,公平にするために,法定拠出と法定給付による保険方式を定めているのが,労働者災害補償保険法である。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」