葦屋駅(読み)あしやのえき

日本歴史地名大系 「葦屋駅」の解説

葦屋駅
あしやのえき

和名抄」記載の摂津国兎原うはら郡葦屋郷に設置された古代山陽道の駅。高山寺本「和名抄」駅名の項には「阿之乃夜」の訓がある。「延喜式」兵部省諸国駅伝馬の摂津国条にみえ、駅馬一二疋が配置されていた。「延喜式」には摂津国の駅としてほかに草野すすき(現大阪府箕面市)と須磨駅(現神戸市須磨区)を載せる。大同二年(八〇七)一〇月二五日の太政官符(類聚三代格)には摂津国五駅とあり、「元駅別卅五疋今減駅別十五疋」としてもとの駅馬三五疋を一五疋に減じたとあるので、延喜(九〇一―九二三)頃までには駅数・駅馬数ともしだいに減ぜられたことが知れる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android