萎烏帽子(読み)なええぼし

精選版 日本国語大辞典 「萎烏帽子」の意味・読み・例文・類語

なえ‐えぼし【萎烏帽子】

〘名〙 烏帽子一つ。漆で塗りかためないしなやかな烏帽子。中世初期の一般成人男子の常用のかぶりもの。かた塗りの立烏帽子風折烏帽子折烏帽子に対していう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の萎烏帽子の言及

【烏帽子】より

…(4)平礼(ひれ∥へいらい) 折烏帽子の別称で,その語義はひらめき折れた意といわれ,多く武家に用いられ,のちには下級者の烏帽子の一種となった。(5)萎烏帽子(もみえぼし) 武士が冑の下にかぶる烏帽子。平安時代には礼冠の下にも烏帽子をかぶったが,前述のように烏帽子が固塗になったので,とくに冑の下にかぶるためにやわらかくもみ製にした烏帽子をそういった。…

※「萎烏帽子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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