菊面石(読み)きくめんせき

精選版 日本国語大辞典 「菊面石」の意味・読み・例文・類語

きくめん‐せき【菊面石】

〘名〙
キクメイシの付着した跡が、菊の花を一面に散らしたように見える石。菊銘石
評判記難波物語(1655)「むしくしの跡おほくて、いかにも、しゃれたる菊面石(キクメンセキ)のごとし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の菊面石の言及

【白石[市]】より

…鎌先に近い弥次郎(やじろう)集落はこけしの産で名高い。小原にある柱状節理をもつ材木岩やヒダリマキガヤ,コツブガヤ,ヨコグラノキ,市域東部にある球状セン緑岩(菊面石)は天然記念物に指定されている。南部の斉川は近世には宿場町であり,疳(かん)の薬の孫太郎虫の産地として知られる。…

【セラタイト】より

…菊面石類ともよばれる。アンモナイト類の中で三畳紀に著しい適応放散を示し,多種多様の分化発達をなしたセラタイト目Ceratitidaのこと。…

※「菊面石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」