荒滝山城跡(読み)あらたきさんじようあと

日本歴史地名大系 「荒滝山城跡」の解説

荒滝山城跡
あらたきさんじようあと

[現在地名]楠町大字東吉部

厚狭郡の最北端にそびえる荒滝山(四五六メートル)の頂上にあった、守護大内氏の重臣で守護代を勤めた内藤氏の居城

築城の年代は不明。「注進案」には「内藤左衛門尉隆春公居城、尤荒滝山は要害にして城は今小野村ニ有て今土居と云所に石垣の跡残リ少シ南ニ当リ升形などあり、城山の山顛ニ要害矢倉の跡あり抜穴は石の切抜抔之所も有之、七八拾間位之穴と相見へ候」と記す。

弘治四年(一五五八)六月二八日付岩武十左衛門家文書(「閥閲録」所収)では、内藤氏の家臣岩武実秀が荒滝城番を勤めていることがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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