草庵茶室(読み)そうあんちゃしつ

家とインテリアの用語がわかる辞典 「草庵茶室」の解説

そうあんちゃしつ【草庵茶室】

草庵➀風情を取り入れた簡素な茶室室内の広さが四畳半以下の小さな建物で、草葺(ぶ)きの屋根・土壁・下地窓躙(にじ)り口などが特徴千利休(せんのりきゅう)がこの形式を完成させたとされ、茶室というと草庵茶室をいうことが多い。

出典 講談社家とインテリアの用語がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の草庵茶室の言及

【茶室】より

…元来書院は〈台子〉の茶を原則としたが,のちに炉が切られるようになった。草庵茶室の外観は,いかつさをあらわさないよう軽快でつつましい姿に形づくられる。
[庇]
 小建築でありながら,概して単一の屋根で覆われることは少なく,主体となる屋根に庇が組み合わされ,変化に富む屋根を構成する場合が多い。…

※「草庵茶室」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」