草の閉ざし(読み)くさのとざし

精選版 日本国語大辞典 「草の閉ざし」の意味・読み・例文・類語

くさ【草】 の 閉(と)ざし

① 草が生い茂って、入口や道をとざしてしまうこと。
古今六帖(976‐987頃)二「千(ち)はやぶる神のい垣も越ゆる身は草の戸ざしにさはるものかは」
② 草が生い茂って、出入口をとざしてしまったようなさびしい家。また、そのような家の戸。
※後撰(951‐953頃)恋五・八九九「秋の夜の草のとざしのわびしきはあくれどあかぬ物にぞ有りける〈藤原兼輔〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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