茶臼山古墳〈栃木県〉(読み)ちゃうすやまこふん

国指定史跡ガイド 「茶臼山古墳〈栃木県〉」の解説

ちゃうすやまこふん【茶臼山古墳〈栃木県〉】


栃木県下都賀郡壬生(みぶ)町羽生田(はにゅうだ)にある前方後円墳。南流する黒川左岸に発達した羽生田集落の北方約1.7kmの丘陵上、標高100m前後のところにある。全長86mの基壇の上に、全長68m、後円部径35.5m、高さ5.8m、前方部幅約40m、高さ5.4mの墳丘を載せた2段築成で、周濠外側に盾形(たてがた)の周堤がめぐっている。周辺古墳の立地に比較すると、後円部北側の周濠底面と前方部基壇面がほぼ同じ標高であることなどが特異で、周辺地域の古墳文化を解明するうえで貴重なことから、1958年(昭和33)に国の史跡に指定。墳丘には葺石(ふきいし)があり、人物埴輪(はにわ)や武人埴輪に付けたと思われる鞆(とも)、その他家形埴輪などが出土しており、築造は6世紀後半と考えられている。東武鉄道宇都宮線壬生駅から車で約25分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android