花花・華華(読み)はなばなしい

精選版 日本国語大辞典 「花花・華華」の意味・読み・例文・類語

はなばな‐し・い【花花・華華】

〘形口〙 はなばなし 〘形シク〙 はなやかである。はでやかである。みごとである。
空也和讚(12C後か)「人命無常止らず 山水よりもはなはなし」
さい果て(1964‐71)〈津村節子〉四「勿論彼女も、文壇に華々しく登場する夫を夢想しないわけではない」
はなばなし‐げ
〘形動〙
はなばなし‐さ
〘名〙

はな‐ばな【花花・華華】

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) 明るく派手な美しさであるさま、陽気で活発な態度であるさま、生活境遇が豊かで満ちたりているさま。
落窪(10C後)二「蔵人少将ははなばなと物笑する人にて、笑ひ給ふ事限りなし」
源氏(1001‐14頃)花宴「はなばなと物し給殿のやうにて、なに事も今めかしうもてなし給へり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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