花井方村(読み)はないがたむら

日本歴史地名大系 「花井方村」の解説

花井方村
はないがたむら

[現在地名]一宮市萩原はぎわら花井方はないがた大和やまと苅安賀かりやすか

西は萩原古はぎわらふる川に接し、南は朝宮あさみや村・冨田方とみだがた村である。「尾張名所図会」附録二編に、「むかし福重保といひしを中むかし頃、今の名に改む、蓬州旧勝録に刈安賀村福重山専徳寺の寺屋敷此地にありて、うしろは大川の堤なり、其川岸二町半ばかり数千本の桜あり、木曾川雪消春雨の時は花の影水面にうつれり、又寺の堂前四方、皆池にて蓮・杜若等の花多し、是を井水に用ひて花井とよべり。(中略)其頃刈安賀の城主何某福重を改めて花井と名つけしとぞ、寺は、其のち刈安賀にうつりしよししるせり」と記す。妙興寺文書の明徳五年(一三九四)六月一〇日の三善氏女等連署売券の端裏書に「花井二町畠」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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