花やぐ・華やぐ(読み)はなやぐ

精選版 日本国語大辞典 「花やぐ・華やぐ」の意味・読み・例文・類語

はな‐や・ぐ【花やぐ・華やぐ】

〘自ガ五(四)〙 (「やぐ」は接尾語) はなやかなさまを表わす。誇示する。
① はでにふるまう。はなやかによそおう。
※宇津保(970‐999頃)祭の使「たからを尽して、したにくぐりをしつつはなやぐ人は、学生にはあらず」
② 陽気にふるまう。快活にする。
※枕(10C終)一八四「これは今すこしはなやぎ、さるがうごとなどし給ふを」
③ 時めく。栄える。
落窪(10C後)二「今はましておぼえことに、はなやぎまさり給ふ」
④ 一般に、物事が明るくはれやかな状態になる。声が、高い調子に明るく響くなど。
病院の窓(1908)〈石川啄木〉「若い女の華やいだ声を」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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