色音論(読み)しきおんろん

日本歴史地名大系 「色音論」の解説

色音論
しきおんろん

二巻一冊

別称 吾妻めぐり・あづまめぐり・江戸めぐり 徳永種久著 寛永二〇年刊

版本 東京芸術大学・東洋文庫ほか

写本 静嘉堂文庫ほか

解説 はじめ「志きをんろん」であったが、寛文前後には「あつまめくり」に改題した。内容は、奥州信夫の人が江戸での一人暮しの淋しさに江戸の見物に出掛けるという、名所見聞記ふうの仮名草子仕立。文中挿絵は一三枚(上巻六・下巻七)あり、寛永の江戸を知るうえで貴重。板元は京都二条烏丸板屋清兵衛。

活字本 燕石十種二・我自刊我書・続群書類従三二輯下・「東京市史稿」市街篇第五巻所収「あづまめぐり」

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報