船荷証券統一条約(読み)ふなにしょうけんとういつじょうやく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「船荷証券統一条約」の意味・わかりやすい解説

船荷証券統一条約
ふなにしょうけんとういつじょうやく

1924年8月 25日にブリュッセルで署名された「船荷証券に関するある規則統一のための国際条約」のこと。船荷証券に関する諸国法の統一を目的とする条約。 21年のハーグ規則基礎にしているので,一般にハーグ規則とも呼ばれる。日本は 57年にこの条約を批准するとともにこれを国内法化した国際海上物品運送法を制定した。この条約は,運送人の責任限度額の引き上げなどを内容とする 68年議定書によって改正され,さらに運送人の責任限度額の計算単位をポアンカレ・フランから国際通貨基金 IMFの特別引出権 SDRに変更する 79年議定書が成立した。日本はこの議定書の批准にあわせて 92年に国際海上物品運送法を改正している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android