船場 太郎(読み)せんば たろう

知恵蔵mini 「船場 太郎」の解説

船場 太郎

喜劇俳優、政治家。1939年11月8日、大阪府大阪市生まれ。65年に吉本新喜劇に入団した。劇団では数少ない二枚目の看板役者として、気の弱い若旦那役を多く演じ、端正な顔立ちとスタイルの良さから「浪花のアラン・ドロン」とも称された。「せん・ばたろうです」と名乗ったり、肩をあげて「クワ~」と奇声を発したりするギャグが人気を博したが、ギャグで笑わせるだけでなく芝居の流れや話の面白さも追求した。同世代の岡八朗や花紀京(はなき きょう)、木村進らとともに黄金期の新喜劇を支え、座長も務めた。91年に退団すると、大阪市議に立候補して当選。6期24年務め、2003~04年には議長も務めた。20年11月27日、81歳で死去した。

(2020-12-03)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android