舟木市(読み)ふなきいち

日本歴史地名大系 「舟木市」の解説

舟木市
ふなきいち

[現在地名]楠町大字船木

山陽道に沿って有帆ありほ川の東に開けた宿市。市の成立した時期は不詳だが、毛利氏八箇国時代分限帳に「八石九斗二升四合 船木市 右ハ長門厚東郡」とみえる。慶長一五年(一六一〇)検地帳には市屋敷一四五、石高五八石余とある。

御国廻御行程記」には、舟木市の中央に萩藩の御茶屋・勘場があり、山陽道から分れた万倉小路まぐらしようじ棚井たない小路、正円しようえん寺の近くにうお町・うしろ町があり、西端に近い大木森住吉おおきもりすみよし社の所に「御茶屋門前より市尻迄三丁十六間」と記してある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android