至り尽くせり(読み)いたれりつくせり

精選版 日本国語大辞典 「至り尽くせり」の意味・読み・例文・類語

いたれ【至】 り 尽(つ)くせり

(動詞「いたる(至)」「つくす(尽)」の命令形に、それぞれ完了の助動詞「り」の付いたもの) 非常によく行き届いている。また、そういうようす。現代では一語的に用いられる。
※応永本論語抄(1420)堯曰「堯の一言は至れり尽せりと云て、此に不足はなけれども」
福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉始めて亜米利加に渡る「それはそれは実に至(イタ)れり尽(ツク)せり、此上の仕様がないと云ふ程の歓迎」 〔荘子斉物論

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