腰絡(読み)こしからむ

精選版 日本国語大辞典 「腰絡」の意味・読み・例文・類語

こし‐から・む【腰絡】

[1] 〘他マ四〙 衣服を腰のあたりにからげる。
大鏡(12C前)四「この御ばくやうは、うちたたせ給ぬれば、ふたところながらはだかにこしからませ給て、よなか、あかつきまであそばす」
[2] 〘自マ四〙 弱兵が、戦の邪魔になる。足手まといになる。
※延慶本平家(1309‐10)一本「法師の引きこしからみて、長刀を以て物を切らんとする景気を作りたり。〈略〉是れをこそ、むし物にあふてこしからむと申すは」

こし‐がらみ【腰絡】

〘名〙
① 腰にからみつくこと。腰にまつわりつくこと。〔観智院本名義抄(1241)〕
② 戦で、弱兵が、かえって邪魔になること。足手まといになること。
源平盛衰記(14C前)三「其の造物こそ、むし物にあひて腰がらみと云ふ事よ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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