脱捨(読み)ぬぎすてる

精選版 日本国語大辞典 「脱捨」の意味・読み・例文・類語

ぬぎ‐す・てる【脱捨】

〘他タ下一〙 ぬぎす・つ 〘他タ下二〙 身につけていたものを脱いで捨てる。脱いでそのままにする。
※兼輔集(933頃)「今はとてをしきながらも藤衣ぬぎすててけることのわびしさ」
四河入海(17C前)九「我れ物に拘ることなくして、官爵をも、屣(わらぐつ)をぬきすつるほどにも思はずして」

ぬぎ‐すて【脱捨】

〘名〙 衣服などを脱ぎ捨てること。また、その衣服。着抜き。
源氏(1001‐14頃)橋姫「とのゐ人が御ぬぎすてのえむにいみじきかりの御ぞども」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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