胡太師(読み)こたいし(英語表記)Hú tài shī

改訂新版 世界大百科事典 「胡太師」の意味・わかりやすい解説

胡太師 (こたいし)
Hú tài shī

中国,陝西省咸陽県魏城の人。本名胡普照。明代の人といわれるが,生没年は不明である。イスラム学者。台湾のイスラム史学者,傅統先(ふとうせん)の研究によると,彼の学問は広く,メッカに巡礼して帰国後,宗教教育の振興を志し,学生数名を家に招き,労働と学問をさせ,清真寺内に学塾を開き,コーランや教律を学ばせた。その費用は教徒喜捨に仰ぎ,学問修了後,アホンの資格を与えたという。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android