背徳者・悖徳者(読み)はいとくしゃ

精選版 日本国語大辞典 「背徳者・悖徳者」の意味・読み・例文・類語

はいとく‐しゃ【背徳者・悖徳者】

[1] 〘名〙 人倫道徳にそむく人。背徳漢。敗徳者。
※妾の半生涯(1904)〈福田英子〉三「縲絏(るいせつ)の辱を受けて獄中に在るや、同志よりは背徳者として擯斥せられ」
[2] (原題L' Immoraliste) 長編小説。ジッド作。一九〇二年成立。学問しか知らない青年考古学者ミシェルが、肺結核となったのを転機に、生の歓喜を知り、従来の道徳に背を向けて官能の生活にひたるが、妻の死にあって行き詰まる魂の苦悶を描く。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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