肝魂・肝玉(読み)きもだま

精選版 日本国語大辞典 「肝魂・肝玉」の意味・読み・例文・類語

きも‐だま【肝魂・肝玉】

〘名〙 (「きもたま」とも)
① 肝と魂。また、胆力気力。きもったま。きもだましい。
※俳諧・虚栗(1683)上「散さくら同じ宗旨を誓ひける〈其角〉 藤は退之が肝魂(キモダマ)を奪(ばふ)〈一晶〉」
滑稽本浮世床(1813‐23)初「どこが現銀掛直なしぢゃやら、肝玉(キモタマ)のちいさいくせに何で腹があらうぞい
② (形動) 大胆なこと。物に動じないこと。また、そのさま。
※雑俳・若の浦(1805)「肝玉な使者なむなむと酒を受」

きもっ‐たま【肝魂・肝玉】

〘名〙 「きもたま(肝魂)」の変化した語。
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉一〇「どうも私ゃあ肝(キモ)ったまがちいせへ性か」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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