職能資格制度

人材マネジメント用語集 「職能資格制度」の解説

職能資格制度

・資格等級の区分を業務遂行能力で行う仕組み。
・対象者に求められる職務遂行能力を明確にして、その能力に応じて資格等級を定める制度
・安定成長期には平等主義的な運営が可能、ポストの有無とは無関係に昇格機会を与え、動機付けを維持することが可能といったメリットもあるが、経営ビジョン・戦略と人材像との関連付けが困難、職能基準の曖昧さ、降格の困難さなどにより年功運用に陥る恐れがある。

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人事労務用語辞典 「職能資格制度」の解説

職能資格制度

企業の期待する職務遂行能力をどの程度有しているかによって従業員の序列づけを行い、職能給として賃金に反映させる制度です。最近では、年功的な運用がもたらす「賃金と能力のミスマッチ」など、さまざまな問題が指摘されるようになっています。
(2004/10/15掲載)

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百科事典マイペディア 「職能資格制度」の意味・わかりやすい解説

職能資格制度【しょくのうしかくせいど】

従業員の職務遂行能力に応じて格付けされた職能資格等級をもと人事処遇を実施する制度。1973年のオイルショック以降に,日本大企業中心に急速に普及した。通常,昇格基準による資格等級の上昇を昇格,役職位の上昇を昇進という。

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世界大百科事典(旧版)内の職能資格制度の言及

【職能給】より

…職務遂行能力をとらえる方法としては,職能分類制,能力序列(資格)による格付け,年数(勤続年数,経験年数等),技能資格,実技テスト,資格試験などが併用されている。ちなみに,日経連(日本経営者団体連盟)が指導している〈職能資格制度〉では〈職務を基礎とした遂行能力の段階区分に応じて職能資格を設定し,従業員一人ひとりの職務遂行能力の発揮度,期待度に応じて職能資格に格付ける。また職務遂行能力の伸長度に応じて職能資格を歩ませる(昇格させる)システム〉とされている。…

※「職能資格制度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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