聞触(読み)ききふる

精選版 日本国語大辞典 「聞触」の意味・読み・例文・類語

きき‐ふ・る【聞触】

〘他ラ下二〙 聞きなれている。常に聞いている。
※かた言(1650)五「たれもたれも云なれ聞(キキ)ふれたる板返し秀句などは」
浮世草子好色一代男(1682)六「是にかぎらず毎度聞(キキ)ふれし事ぞかし」

きこえ‐ふ・る【聞触】

〘他ラ下二〙 (「いいふる(言触)」の謙譲語) 親しく言葉をおかけ申しあげる。なれなれしくお話し申しあげる。
※宇津保(970‐999頃)国譲中「大将のまだ未熟(みずく)に物し給しかばこそ、人心ちもせしか。このたびは、きこえふるべくもあらぬこそ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android