聞捨(読み)ききすてる

精選版 日本国語大辞典 「聞捨」の意味・読み・例文・類語

きき‐す・てる【聞捨】

〘他タ下一〙 ききす・つ 〘他タ下二〙 聞いたことを心にとめないでいる。人のことばなどを無視する。聞き流す。聞き過ごす。
※浜松中納言(11C中)四「よろづの事人のうへの給つるを、えききすてて立ち侍らざりつる程」
人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)二「いや、聞き掛けては夫れなりに、聞(キ)き捨(ズ)てられぬ這身(このみ)の恥」

きき‐ずて【聞捨】

〘名〙 (「ききすて」とも) 聞いたことを心にとめないこと。人のことばなどを無視すること。聞き流し。
浮世草子世間胸算用(1692)三「『命が惜くば』といふ声を聞捨(ステ)にして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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