聞咎(読み)ききとがめる

精選版 日本国語大辞典 「聞咎」の意味・読み・例文・類語

きき‐とが・める【聞咎】

〘他マ下一〙 ききとが・む 〘他マ下二〙
① 人の話などを聞いて、その不正確な点、不都合な点などに気づいて変だと思う。また、さらにそれを問いただしたり、非難したりする。
※枕(10C終)一六二「あな、あやし、いかなることをか聞えつる。さらにききとがめ給ふべきことなし」
※死の棘(1960)〈島尾敏雄〉「夫をトシオと呼んだことをききとがめて」
② 注意して聞く。聞いて心にとめる。
※後撰(951‐953頃)雑二・一一二六「あふさかのゆふつけになく鳥のねをききとがめずぞゆきすぎにける〈藤原敏行〉」
申楽談儀(1430)能書く様「事のついでに、其能の規模言葉を、ちゃと書けば、人もききとがめず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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