聞初(読み)きこえそむ

精選版 日本国語大辞典 「聞初」の意味・読み・例文・類語

きこえ‐そ・む【聞初】

〘他マ下二〙 (「いいそめる(言初)」の謙譲語) 手紙言葉などで、申しあげ始める。意中を訴え申し始める。恋愛関係についていうことが多い。
※西宮左大臣集(982頃)「一宮中君に聞えそめ給ひける」
落窪(10C後)一「きこえそめ奉りてのちは、いとあはれにおぼえ給ひしかば」

きき‐そ・む【聞初】

〘他マ下二〙 はじめて聞く。
万葉(8C後)八・一四九五「あしひきの木の間立ち潜(く)くほととぎすかく聞始(ききそめ)て後恋ひむかも」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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