耶輸陀羅(読み)ヤシュダラ

デジタル大辞泉 「耶輸陀羅」の意味・読み・例文・類語

やしゅだら【耶輸陀羅】

《〈梵〉Yaśodharāの音写》古代インドの拘利こうり族の王の娘で、釈迦の出家前の正妃羅睺羅らごらの母。釈迦が悟りを開いて5年目に、五百人の釈迦族女性とともに出家したという。ヤショーダラー

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精選版 日本国語大辞典 「耶輸陀羅」の意味・読み・例文・類語

やしゅだら【耶輸陀羅】

(Yaśodharā の音訳) 釈尊従妹で、釈尊出家前の王妃羅睺羅(らごら)の母。のち、釈尊の養母ら五〇〇人の女性とともに出家したという。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「耶輸陀羅」の意味・わかりやすい解説

耶輸陀羅
やしゅだら

出家以前の釈尊の妃の名。サンスクリット語 Yaśodharāの音写。釈尊との間に羅 睺羅 Rāhulaを産む。南方仏教聖典にはほとんど伝えられていないといってよいほどで,北方所伝の聖典には種々な名で伝えられている。したがって,釈尊の妃の名は,はっきり伝えられていないというべきである。

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