老込(読み)おいこみ

精選版 日本国語大辞典 「老込」の意味・読み・例文・類語

おい‐こみ【老込】

〘名〙 老い込むこと。年を取ってしまったこと。老衰。転じて、古くなって役立たないことのたとえ。
洒落本・京伝予誌(1790)大楽貴賤群集(くんじゅ)したる地も、今日は忽ち一河の流れと変ず。これ清水(せいすい)ならぬ盛衰の世の中を、〈略〉ほんにそふじゃなアと歎息するも、をのれがをひこみのしるしか」

おい‐こ・む【老込】

〘自マ五(四)〙 年をとって身心が衰える。ふけこむ。
狂歌・狂言鶯蛙集(1785)一七「奴述懐、老い込んで時にあはぬも目みえとてふるや土圭のやっこ奉公」

ふけ‐こ・む【老込】

〘自マ五(四)〙 すっかり年をとる。年寄りじみる。
※助左衛門四代記(1963)〈有吉佐和子〉終「急に老け込んだように老人くさくなってしまっていた」

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