老川村(読み)おいかわむら

日本歴史地名大系 「老川村」の解説

老川村
おいかわむら

[現在地名]青山町老川

河上かわかみ村の東方に位置し、大部分山地。村の中央を西流する老川川に沿って集落がある。本高四五八・三一石、平高四三三・七七石。寛延(一七四八―五一)頃の戸数九三、人口三七九、馬一八。神社は若宮大明神、寺は極楽寺(曹洞宗)善福ぜんぷく寺がある(宗国史)。若宮神社は明治四一年(一九〇八)種生たなおの種生神社に合祀されたが、昭和三〇年(一九五五)分祀して旧に復した。同社に永禄七年(一五六四)・天正一八年(一五九〇)の棟札がある。境内東にあった善福寺(「三国地志」「伊水温故」は全福寺)は宮坊であったが廃寺となった。

近村との山論も多い。慶長一九年(一六一四)以来折戸おりど山をめぐって諸木もろき村と論に及び(→諸木村、宝永二年(一七〇五)に種生村と刑部ぎようぶが峯をめぐって争い延享三年(一七四六)に解決。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報