老ぬ門(読み)おいせぬかど

精選版 日本国語大辞典 「老ぬ門」の意味・読み・例文・類語

おいせ【老】 ぬ 門(かど)

① (「和漢朗詠集‐祝」に漢代の宮門である不老門をよみ込んで「長生殿裏春秋富、不老門前日月遅〈慶滋保胤〉」とあるところから) 皇居の門を祝っていう。
言国卿記‐文明六年(1474)正月二二日「いくよろつおいせぬ門に月も日もめくるはおそくおもほえぬらん」
② 年を取らないこと。長寿を祝っていう語。
※類従本嘉応二年実国歌合(1170)「いづくにも老せぬ門をたてたらばあけむ年をもいとはざらまし〈賀茂政平〉」

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