翁長親方八重山島規模帳(読み)おながうえーかたやえやまじまきもちよう

日本歴史地名大系 「翁長親方八重山島規模帳」の解説

翁長親方八重山島規模帳
おながうえーかたやえやまじまきもちよう

写本 石垣市立八重山博物館(竹原家文書)

解説 咸豊八年首里王府から八重山在番・頭に布達された文書。八重山は多年疲弊して風俗も退廃し、諸上納に支障が出ているとして、翁長親方朝典ら王府派遣の検使が同七年二―五月に八重山の行政監察を実行、四一八条の規定を王府の裁可を経て布達。翁長親方は渡海前に八重山在番に対し問題点の事前調査を命じ、現地をつぶさに視察、乾隆三三年の与世山親方の規模帳、道光二二年の派遣使者石原親雲上の布達などを勘案してこの規模帳を組立てた。役人の職務怠慢や非法を具体的に指摘、厳しく諭達しているのが特徴。このとき同時に八重山島蔵元公事帳・八重山島諸締帳などが布達されている。

活字本 石垣市立八重山博物館館報二、「沖縄県史料」前近代六、石垣市史叢書七

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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