羽根山村(読み)はねやまむら

日本歴史地名大系 「羽根山村」の解説

羽根山村
はねやまむら

[現在地名]合川町羽根山

北流する阿仁あに川・小阿仁こあに両河川合流点の左岸に位置し、羽根山沢の沢口にあたる。対岸李台すももだい村。天正一九年(一五九一)の出羽国秋田郡知行目録写(秋田家文書)に「弐百拾四石四斗一升四合 かまの沢村すもも村は年山村」とある。中世後期を通じ嘉成氏領であったが、天正初め頃安東(秋田)氏に包摂される。天然杉の産地で、豊臣秀吉の命による伏見作事用杉板の運上はほとんどここから出され、慶長二年(一五九七)の於秋田御材木入用之帳(秋田家文書)に「御橋板之事 五百八拾枚 阿仁之内於は禰山に 慥ニ請取申者也」とある。

正保四年(一六四七)の出羽一国絵図には木戸石の内羽山とあって対岸下流の木戸石きどいし村の一角をなす。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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