羽島村(読み)はしまむら

日本歴史地名大系 「羽島村」の解説

羽島村
はしまむら

[現在地名]倉敷市羽島

倉敷村の東に位置する。羽島貝塚の存在などから海に面した砂嘴であったと思われる。内田氏蔵海面古図(「吉備国史」所収)に羽島とみえるが、現在の羽島台公園・団地にあたるであろう。南北朝期には南朝方の国人今出有清の居城である羽島城があったと伝える(備中誌)

寛永備中国絵図に帯江おびえ村とみえ、高一千一〇〇石、戸川安利領。安利(帯江戸川氏)は庭瀬藩主戸川正安の四弟で、寛永五年(一六二八)都宇つう窪屋くぼや両郡のうちに三千三〇〇石を分知され、当村に陣屋を置いた。正保郷帳では同高・同領で羽島村とあり、枝村として二日市ふつかいち村を記す。

羽島村
はしまむら

[現在地名]串木野市羽島・口之町くちのまち愛木町あいぎちよう浜田町はまだちよう

荒川あらかわ村の西にあり、東と西は海に面する。薩摩郡に属し、中世成枝なりえだ名に含まれていた。北は寄田よりた村・高江たかえ(現川内市)と丘陵地で接する。海岸に沿って広がる平地は明治初期頃でも村の五分の一にすぎない。慶長四年(一五九九)の島津義弘宛行状(旧記雑録)に村名がみえ、高八一四石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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