美疢(読み)ビチン

デジタル大辞泉 「美疢」の意味・読み・例文・類語

び‐ちん【美×疢】

美味ではあるが毒となる食べ物

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精選版 日本国語大辞典 「美疢」の意味・読み・例文・類語

び‐ちん【美疢】

〘名〙 (「春秋左伝‐襄公二三年」の「季孫之愛我疾疢也、孟孫之悪我薬石也、美疢不薬石、夫石猶生我、疢之美、其毒滋多」から) 美しいが毒となるもの。いたずらに人に好意を示すことは、かえってその人にとって災いとなることのたとえ。また、害毒は、見た目に美しいものほどかえって激しいことのたとえ。
佳人之奇遇(1885‐97)〈東海散士〉一三「薬石未だ美疢に中らず」 〔任昉‐答劉孝綽詩〕

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