美女木村(読み)びじよぎむら

日本歴史地名大系 「美女木村」の解説

美女木村
びじよぎむら

[現在地名]戸田市美女木・美女木一―八丁目・美女木東びじよぎひがし一―二丁目

下笹目しもささめ村の北にあり、西は荒川を隔てて新座にいくら内間木うちまぎ(現朝霞市)、北は内谷うちや(現浦和市)古鎌倉こかまくら街道南北に通る。応永二年(一三九五)七月二三日の佐々目郷百姓等交名(鶴岡事書日記)には「美女木」の助法印百姓五郎次郎の名が記され、当地佐々目ささめ郷内であった。元和七年(一六二一)一〇月伊奈忠治から出された年貢割付状(萩原家文書)には「佐々目之内石河三五上給御年貢」とあり、旗本石河三五郎(重勝)が知行していた佐々目の一部が幕府領として上知された。ここでいう佐々目とは割付状記載の反別が寛永六年(一六二九)の美女木村御水帳写(秋元家文書)の反別とほぼ一致し、石盛で計算するとのちの旗本松平新九郎の知行高二〇〇石とほぼ一致することから美女木村の一部と思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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