デジタル大辞泉
「美し」の意味・読み・例文・類語
い・し【▽美し】
[形シク]
1 よい。すばらしい。見事である。
「鞠は―・しいものかな」〈弁内侍日記〉
2 巧みである。じょうずだ。
「歌の音のよさよ、―・しう―・しうとほめられたり」〈盛衰記・一七〉
3 美味だ。おいしい。
「―・しかりしときは夢窓にくらはれて」〈太平記・二三〉
4 殊勝だ。けなげだ。あっぱれだ。
「いかがはからひ申さんと申し上ぐれば、おお、―・しくもしたんなれ」〈浄・盛衰記〉
[補説]中世から「いしい」の形となり、現在では接頭語「お」をつけて、もっぱら美味の意を表す。→おいしい
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例