羅斎・邏斎・囉斎(読み)ろさい

精選版 日本国語大辞典 「羅斎・邏斎・囉斎」の意味・読み・例文・類語

ろ‐さい【羅斎・邏斎・囉斎】

〘名〙
仏語。僧が、四方を巡って托鉢して歩き、供養を請うこと。
庭訓往来(1394‐1428頃)「猶以禅家方者、相伴邏斎之僧」 〔范成大‐老陳道人自云夢被召作地上主者詩〕
② 一般に、他人食物物品を請うこと。
※杜詩続翠抄(1439頃)三「一飯のろさいをだも不許
乞食(こじき)をいう。〔文明本節用集(室町中)〕
※俳諧・玉海集(1656)一「よばねども参るや囉嚌太郎月〈是友〉」

ろさ・う ロサふ【羅斎・邏斎・囉斎】

〘他ハ四〙 (名詞「ろさい(羅斎)」の動詞化か) 他人に食物や金品を請う。
※玉塵抄(1563)二「世のしるあかをろさうて命をつなぎごとは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android