置目(規定・法律)(読み)おきめ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「置目(規定・法律)」の意味・わかりやすい解説

置目(規定・法律)
おきめ

規定・法律の類を示す語で、制定過程および内容的には、掟(おきて)、掟書、定(さだめ)などとして作成されたものと、ほぼ同様である。『家忠日記増補』に「太閤(たいこう)置目」「御法度(はっと)の御置目」などとみえているように、中世末から近世にかけて為政者に称呼され、一方では同時期の惣村(そうそん)内部の相互規制・規定としても称呼された。転じて、仕置き、刑罰の意味をもつ。浄瑠璃(じょうるり)『大経師昔暦(だいきょうじむかしこよみ)』のうちに「急度(きっと)訴へておきめにする奴なれど」とみえる。

[久保田昌希]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android