置渡(読み)おきわたす

精選版 日本国語大辞典 「置渡」の意味・読み・例文・類語

おき‐わた・す【置渡】

[1] 〘自サ四〙 一面に置く。霜などが一面に降りる。
拾遺愚草(1216‐33頃)上「葉がへせぬ竹さへ色のみえぬまで夜ごとに霜ををきわたすらん」
[2] 〘他サ四〙 それぞれに置く。皆に行き渡るように置く。
※苔の衣(1271頃)二「左のおとどにびは、内のおとどの中将にふえ、ごん大納言さうのことわざとならずおきはたしたるを」

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