縕袍・褞袍(読み)どてら

精選版 日本国語大辞典 「縕袍・褞袍」の意味・読み・例文・類語

どてら【縕袍・褞袍】

〘名〙 普通の着物よりもやや長く大きめに仕立て、綿を入れた広袖のもの。防寒具または寝具として用いる。縕袍布子丹前。《季・冬》
※俳諧・虚栗(1683)下「しぐれ山崎傘を舞〈其角笹竹のどてらを藍に染なして〈芭蕉〉」

わん‐ぼう ‥バウ【縕袍・褞袍】

〘名〙 (「おんぼう(縕袍)」の変化した語) 綿入れの着物。また、粗末な衣類。人をののしって、その衣服をいうのにも用いる。うんぽう。わんぼ。
※玉塵抄(1563)一五「まゑまゑの守護たちはきぶう年貢をもをもうしてとらしますほどに一まいわんぼうさゑなかったぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android