締切・閉切・〆切(読み)しめきり

精選版 日本国語大辞典 「締切・閉切・〆切」の意味・読み・例文・類語

しめ‐きり【締切・閉切・〆切】

〘名〙
① 出入口、戸、窓などを閉じたままにすること。また、しめきられた場所。
草枕(1906)〈夏目漱石〉二「戦争が始まりましてから、頓(とん)と参るものは御座いません。丸で締め切り同様で御座居ます」
② 周囲を閉じられたところ。牢(ろう)
※歌舞伎・吉様参由縁音信(小堀政談)(1869)序幕「大した御放蕩を遊ばしたといふではなし、遠からぬ内には此締切(シメキリ)をお出し遊ばして」
③ あらかじめ決められた時、日の終了の期限。
※札幌(1908)〈石川啄木〉「明くる朝の新聞は四頁なので四時少し前に締切になった」
④ 茶入れ、水指し、建水などの陶器で、口造りの部分の全体に糸で締めたような筋のあるもの。南蛮焼に多い。中興名物の藤四郎春慶茶入れは有名。占切。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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