緒繰板(読み)おくりのいた

精選版 日本国語大辞典 「緒繰板」の意味・読み・例文・類語

おくり‐の‐いた をくり‥【緒繰板・贈おくり板】

〘名〙 鎧(よろい)付属品一つ栴檀板(せんだんいた)のこと。中央に二、三個の穴があり、これに緒を通して体に結びつけるところからいう。壺袖(つぼそで)壺板(つぼいた)
幸若・高たち(室町末‐近世初)「たかの四郎が駒ひっそばめてひかへたる、よろいの袖の三のいた、めてのわいだて、おくりの板、きものたばねをするりととをし、あひびきかけてうらをかけ」

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