絵面の見得(読み)エメンノミエ

デジタル大辞泉 「絵面の見得」の意味・読み・例文・類語

えめん‐の‐みえ〔ヱメン‐〕【絵面の見得】

歌舞伎見得の一。登場人物動作をいったん止めてそれぞれ型をつけ、舞台全体の絵画的美しさを強調すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「絵面の見得」の意味・読み・例文・類語

えめん【絵面】 の 見得(みえ)

歌舞伎の演出での見得の一つ。舞台における俳優の動作がいったん停止して、それぞれのポーズをとり、舞台全体が絵画的な構図の美しさを見せること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の絵面の見得の言及

【見得】より

…《勧進帳》の弁慶,《車引》の松王丸に見られる。〈絵面(えめん)の見得〉は2名以上の演者が形をきめて,一つの絵を形成する手法であるが,ことに時代物の幕切れのように大勢の登場人物が,対立した形で舞台の居どころをととのえて見得をするときにいう。《車引》の三兄弟が袋入りの傘を小道具にしてきまるのもその一つである。…

※「絵面の見得」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」