絵難房・画難坊(読み)えなんぼう

精選版 日本国語大辞典 「絵難房・画難坊」の意味・読み・例文・類語

えなんぼう ヱナンバウ【絵難房・画難坊】

中古末期、後白河法皇の頃の人で、どんな名画を見ても、どこかに非を見つけ、なんとか悪口を言ったところから、この名で呼ばれたという。のち広く一般に他人の描いた絵を見て非難する人。
古今著聞集(1254)一一「同御時、絵難房といふ物候ひけり。いかによく書きたる絵にも、必ず難をみいだすものなりけり」

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