絵入細字本(読み)えいりさいじぼん

精選版 日本国語大辞典 「絵入細字本」の意味・読み・例文・類語

えいり‐さいじぼん ヱいり‥【絵入細字本】

〘名〙 江戸初期に刊行された古浄瑠璃説経節正本のように、さし絵入りで細字で書かれたもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の絵入細字本の言及

【正本】より

…1634年(寛永11)4月刊の《はなや》に〈天下無双薩摩太夫以正本開之〉と記すものが最も古く,以来享保(1730年ごろ)まで刊行されている。この種のものは,1ページが17~18行の細字本で数葉の挿絵が入っているので,絵入細字本,絵入浄瑠璃本ともいわれる。音曲上の節付よりも筋を読ませることが主眼であったが,延宝期(1673‐81)には挿絵がなく,太字で節付の入ったものが刊行されるようになった。…

※「絵入細字本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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